どうもMOVEMENT PRODUCTIONの林武蔵です。
このページではMOVEMENT PRODUCTION(以下、ムーブメント)のコラムを活動報告として公開しています。
第3回となる今回は、前後編に分けて9〜10月の月例会の様子についてお届けしていきます。
まずは9月。
この月のミーティングでは事前にアンケートをもらって、スピーカーとヘッドフォンの各々の環境について回答しました。
これが、かなり興味深い結果になったので一緒にみていきましょう。
まずはスピーカーから。
個人的に作曲家はGENELECとEve Audioが多いイメージだったのですが、圧倒的にYAMAHAが多く、驚きます。
前迫からのアドバイスとしては「是非MSP、HS5、iLoudの人は、思い切れるタイミングが出来たら上位機種を聴きにまず楽器屋さんに行ってみて欲しい!」
確かに、家の環境よ限界はありますが、いいスピーカーで爆音で自分の楽曲を聴いたことがないと、確実に「良い音」への解像度が落ちていきます。
続いてヘッドフォン。
楽曲のミックスまで自分で行う人が多いので、オープン型を使用している人が多そうですね
僕は過去にAKGとソニーの赤を用途に応じて使い分けていましたが、もうここ何年もBeyerdynamicが気に入りすぎて一択になっています。
自分以外にもBeyerdynamicユーザーが2人もいたのは驚きです。
こちらに対して前迫からのアドバイス「参考書やまとめサイトなどで間違って広まっているSONYの赤と青ヘッドホン。これはスタジオ定番であってレコーディング向きでミキシングには全く向きません。弊社のプロの作家という立ち位置では早めの新調をお勧めします!」
こちらはムサシも全面的に同意です。
僕も作曲を始めたての学生時代、当たり前のようにSONYの赤を支給されて、周りもみんな当たり前のように作編曲ミックスに使用していました。
しかしこのヘッドホンは音に拡がりがなく、帯域がとてもフラット。
フラットということは、レコーディング現場でのノイズチェックや、プラグインの処理に明らかなミスがあったことにすぐ気づけることに特化しているわけで、これはこと作編曲やミックスを行なう上で最優先にするべきことではありません。
誤解のないように重ねて言いますが、レコーディング現場やポストプロダクションの現場で効果を発揮するヘッドフォンなのです。
みなさんもヘッドフォンが多く展示されている家電量販店に行った際には、オープン型のものとソニーの赤青と是非聴き比べてもらいたいです。
空間エフェクトの拡がりの印象だったり、低域、特に30〜50hzの伸びだったり、全体の音像がまるっきり違うので、恐らくその違いにすぐ気づけるはずです。
作曲家のモニター環境の追究は果てしない戦いで、しかもハードウェアは物理的にも経済的にも気軽に刷新できるものではありません。
ただ、それゆえに良い機材を買うことは制作に対するモチベーションや楽曲のクオリティを一撃で上げる可能性を秘めているので、継続して投資して更新し続ける価値のあるものです。
モニター環境に対する優先度の比重を少しでも上げるだけで、きっと掴めるものがあるはずです。
10月の月例会の話については後半に続きます。
こちらのコラムでは、ムーブメント所属のこの作家の話を聞いてみたい。こんな音楽の話が聞きたい。など、リクエストがあれば極力応えていきますので、ぜひサイトのコンタクトにお問い合わせください。
また、MOVEMENT PRODUCTIONではクリエイター(作詞家・作曲家・編曲家)の募集を随時行っております。デモ音源はコンタクトのフォームからご送付ください。
もう一点、前迫潤哉とDr.Lilcomが運営するプロ音楽作家向けオンラインサロン 「音楽作家 成功への近道 – Be The ヒットメーカー」も現在絶賛活動中ですので、我こそはという方は是非!
……なお、おすすめのファンクミュージック、おすすめの本、おすすめの映画、おすすめのワウペダルを知りたい方は、林武蔵の個人のTwitterのほうにご連絡ください。
いつでも相談に乗ります。
今日はこの辺で。